編集後記日録その他

根石吉久




 松岡さん、田中さんの原稿は八月の終わり頃にはいただいてあった。今回も、私がぐずぐずして、発行が遅れた。私以外の人に、もっと量的に多く書いていた だくのがいいと考えている。
 「暑いですね。お見舞い申し上げます。学校の体育教師からなぐられた話を詳しく書いてみる気はありませんでしょうか。書く場合は、「ハリマオ」の原稿と して下さい。」という文面の葉書が出てきた。長谷川博之さんから暑中見舞いをいただき、しばらくしてこちらから葉書を書き、その葉書が乱雑な机の上の紙類 (書類とも言う)の中に紛れ込んでいたのだが、それが秋風が吹く頃になって出てきた。「学校の体育教師からなぐられた話」というのをどこで読んだのか。松 岡さんが出している「猫々だより」だったか。学校という空間の中に張り巡らされる緊張というものから、「ずれている」ところから正直に言葉を発したら、い きなり殴られたという話だったように思う。繰り返し書いてみれば、新たな側面というものが生じるのではないだろうか。そう思って、書いた葉書だった。も う、暑中見舞いとして出すには遅いので、この誌面に転写し、長谷川さんに原稿依頼をします。ひとつよろしく。
 足立さんにも、そろそろ、詩をひとつよろしく。
 編集後記で原稿依頼をするような怠惰な私ですが、ひとつよろしく。
 (と書いて、まもなく、足立さんが、詩を「素読舎ホームページ編集室」に貼り付けてくれた。もっけの幸いなので、5号に掲載させてもらうことにした。)

10/10/12 Tue 原稿料が払えない。
 松岡さんと田中さんに原稿料として、アンデスレッド(じゃがいも)を送ろうと思っていたが、思っている間の八月がやたら暑かったので、めいっぱい畑をさ ぼった。そしたら、アンデスレッドが芽を出してしまった。
 この芋は、自分で収穫した後の芋を種芋にできる。粒は小さいが、毎回種芋を買う必要はない。今芽を出しているところを霜が降りたころに掘れば、秋の終わ りにもう一度芋が穫れるはず。英語の生徒さんの小川さんにもアンデスレッドを送ると言っておきながら、まだ送ってない。皆さんに、もう少しお待ちいただく しかない。よろしくお願い致します。
 ひとまず、小麦粉を送ろうかとも思う。まだ今年の小麦を粉にしていない。

10/10/12 Tue
 レッスン枠のひとつひとつで、「自立練習のみ=無料過程」の話や、現在の空き枠を埋めるのに協力を願いたいをいう話をして疲れ果てる。
 学校英語や受験英語がでたらめなので、大人の人が「スカイプでレッスン」を受講してくれても、「自立練習のみ=無料過程」まで進むのにかなりな時間がか かる。山形大学を出た公務員の人が受講してくれているが、TOEICの得点が420点から750点まで行くのに5年近くかかった。この人は、現在、「自立 練習のみ=無料過程」へ進む候補である。こんな具合に時間がかかるので、その間は私の収入になる。学校や大学がでたらめをやっているので、私の収入にな る?(なんだかな)
 いずれは、素読舎作成の教材を無料で使う「自立練習のみ」の生徒がたくさんいるようになることを夢見ているが、手元に空き枠が二つもあるんじゃ、いった いいつのことになるやらとまたため息をついた。
 どういうわけか、英語をやる人には小乗的な考えの人が多い。自分の英語の力さえつけばいいという考えの人たちである。そういう小乗的な考えで、私は月額 6000円のマンツーマン方式のレッスンをやっているわけではない。無料で英語の練習を継続できる「装置」を作ろうとしているのだ。その場合の最大のポイ ントは、自分のレッスン枠を最低数に抑えることだ。月額20万。一挙に全部やめてしまおうかと考えたことは何度もあったが、なんとか続けてきてはいる。や はり、どうなることやら。

10/10/12 Tue
 昼間は天気がよかったので、畑に行った。畑に着いて、軽トラックから降りると草の匂いがする。いい匂いがする。麦を蒔く予定のところの草の処理。畑にい るときだけ、なんとか気が晴れる。

10/10/13 Wed
 12日、11時過ぎ起きる。娘と女房が千曲川の河原に散歩に行っているとメモ書きあり。かっぱ寿司で飯。午後1時、村田君来る。前日、ホウレンソウの種 を買って、一日水に漬けておいたもの持ってきてくれる。常会の人たちが川沿いの草を抜いたものが一山あるので、軽トラックに積み、畑へ持ち込む。麦を作っ た後、麦わらと草を置いて土を覆っておいた畝の一部の麦わらと草を隣へ移動。1メートル程度、ホウレンソウを撒く場所が4箇所できる。3筋ずつ撒く。
 隣へ移動した麦わらと草は「小墳」になっている。その隣へ別の蒔き場所を作り蒔く。「小墳」と蒔き場所が交互にでき、一つの畝に4箇所蒔いた。軽トラッ クに積んでいった草を使ってない畝の上に置き、村田君を送り届け、ホーを持って再度畑へ。麦を蒔く予定のところに、草を全面に敷いてあるが、通路の草と枯 れ草の上に生えた草をノコギリ鎌で処理。暗くなる。早めに風呂に入り、横になっていて寝入り、10時頃目が覚める。二時間ほど「もっと煮え煮えアジアパー 伝」(講談社文庫・鴨志田穣・西原理恵子)読んで、そのまま寝入る。

10/10/16 03:24
 また、ブログに書き始めた。以下、今日の分を転写。

「一つの歌しか歌わない」  
10/10/16 00:56
 どうもうまく書けない。なんかとんちんかんだ。ずっととんちんかんだけやってきたのだと言えば、まったくその通りだが、とんちんかんにはとんちんかんの 意地というものがあるのだ。
 このところ、便所で、車の中で、畑で、一つの歌しか歌わない。

 どうせ、男と生まれたから(ぁ)にゃ
 胸の炎は気ままに燃やそ(ぅ)
 意地(ぃ)と度胸の人生だ(ぁー)
 ま(ぁ)まよ、嘆くな、いとしいお(ぉ)前
 明日は明日の風が吹く(ぅ)
              (新井英一)

 起きて、第一食目、娘がちくちくと皮肉を言い、俺を教育者呼ばわりした。これまで、自分の娘だというので、タダでレッスンをしてきたが、「俺が馬鹿らし くなればそれまでだ」と親としてクチゴタエし、レッスンをするのをやめることにした。金払え、理屈こきが。

 つまらないので、畑へ。1時間もすれば気が晴れる。こういう作用は畑にしかない。草の匂い、土の匂い、植物の死体、柔らかくなった土。
 畝は仏壇であり、神棚である。戦後民主主義で頭をやられたような者にいじらせるわけにはいかない。松岡さん、田中さん、小川さんにアンデスレッド(じゃ がいも)を送るつもりで、夏の暑さにやられているうちに、じゃがいもは芽を出して葉っぱになってしまった。でも、秋の終わりにまた芋になるはず。

 便所の発酵済みの液を小麦を蒔く予定のところに撒く。エンジンをかけて、10分もすれば終わり。便所から槽に入ってから発酵を終えたものは、中二日あけ ればほぼ200リットルになる。ドテソトの畑の畝、一本分に少し足りないくらいだが、二日か三日に一度、畑に行く軽トラックにタンクを載せ、エンジンで汲 み出せば、日常的な仕事としてやれる。

 「みみず物語」(コモンズ)の著者に言いたいことがある。著者は小泉英政さんだ。小泉さんが持つ「循環」という理念は、ごみ処理をやる行政(千曲市環境 課みたいなもの)が持つ汚染された理念とは違う。(千曲市環境課は、プラスチックやビニールを焼却・溶融した後のスラグにセメントを混ぜ、路盤材にする過 程を「循環」と言っている。笑かしてくれる。ただの汚染の濃縮じゃないか。)小泉さんの理念は、千曲市環境課の薄汚い理念とは違う。それは十分にわかるの だが、畑で野菜を作るのなら、その野菜を人間が喰うのなら、人間の糞尿を畑に「循環」させなければイマイチだと思う。
 人間は病院に行ったりする。病院から帰って、薬を飲んだりする。化学物質は人間の体を通過して、一部あるいは大部、糞尿に混ざる。つまり、どの程度か知 らないが汚染されている。しかし汚染度は、「毎日毎日ぼくらは鶏小屋の中で飼われていやになっちゃうよ」の鶏糞や、牛小屋の中で飼われていやになっちゃう よ、の牛糞よりははるかにずっとマシであると思っている。西友で買ったまずい野菜を食べた人間の糞尿でも、鶏糞や牛糞よりはるかにずっとマシである(と希 望している)。(病院の糞尿を集める気はないが)
 小泉さんが人間の糞尿を行政に渡しているなら、考えなおしてもらいたいものだ。私は日本バイオテクノのマワシモノではないから、企業名を書いても一円に もならないが、日本バイオテクノの浄化槽はすぐれものである。すぐれものの微生物を飼うので、微生物の構成は地付きの微生物の構成とは違うし、それよりも はるかに単純なものだろうと思う。こういうすぐれものの微生物たちは、あんがい人工的な環境でしか生きられないから、畑に播けば地付きの微生物たちの餌に なる。去年までは、さぼって人間の発酵済みの糞尿を畑に撒く回数が少なかったが、今年からはかなりまじめに撒いている。水状になったものをエンジンポンプ で撒くだけなので、軽作業で済む。来年あたり、成果が出るのではないかと期待している。私の畑でいい成果が出たら、「循環」を理念としている人々は、日本 バイオテクノのバイオ21に注目してもらいたい。

 便所の発酵済みの液を畑に撒き終わり、麦蒔きする予定の畝の青草を抜き、枯れ草の上に置く作業をしている途中で、女房が来て、娘と俺の喧嘩の原因は「私 だ」と名乗った。娘が、「お父さん、毎日畑やって偉いね」と言い、女房がいっしょうけんめいやっていた頃のことはまるで評価しないので、ヤキモチヲヤキ、 女房が娘にろくでもないことを言い、つっかかったそうだ。つっかかる時に、「あんなお祈りなんかしてもしょうがない」と俺が言ったことを、娘に言ったそう だ。娘は信仰ではないが、「浄化」という儀式を自分の部屋でやっている。師匠は東京にいる。スピリチャルなのである。俺は、浄化は便所の液でやるし、それ を撒いて畑でやる。野菜ができれば、スピリチャルは実利である。スピリチャルをスピリチャルにやる気などまるでない。ということはともかく、「おめえは、 根性がけちくせえからな」と女房に言う。「ヤキモチヲヤイテって言葉でわかった」と言う。一流高校出の劣等感と嫉妬というものは、本当にタチが悪い。

 女房が帰ってから、キャベツを蒔くために畝の一本の枯れ草をどかしていたら、村田君が来た。「電話しようとさっき思ったんだけど、ぐずぐずしちゃって悪 かったな。今日は曇ってるから、水やりはやらなくていい」と言い、昨日薄くかぶせた藁をめくって見ると、ホウレンソウが芽を出している。そんな馬鹿なと思 う。二十代の頃、プランターにホウレンソウを蒔き、芽を出させるのに二十日もかかったことがある。ホウレンソウの芽を出させるのは時間がかかると思ってい たが、何かハイテクを使って、ホウレンソウの種を覆っている外皮を薄くしてあるのではないか。三日で芽を出すなら、ダイコン並みである。驚いた。村田君 は、薬品でコーティングしてあるサカタの種を買ったのだそうだ。100円台で売っているホウレンソウの種が三日で芽を出したのだ。

 アタリヤ農園の種は芽を出さないのが多いぜと村田君に言う。ありゃ、ハズレヤ農園だわ、と言う。

 村田君が帰ってから、カインズホームに行く。まだキャベツが蒔けるだろうと思ったのだった。キャベツが芽を出した後、キャベツを覆うネットを買う。ポリ プロピレンだかポリエステルだかなんだか、要するに石油化学製品だが、今のところはこれがないとコオロギにキャベツの芽が食われてしまう。モンシロチョウ も舞っていて、じきにアオムシもキャベツを食うだろう。過渡期だと思う。石油化学製品を本当は畑に使いたくない。
 キャベツの種とキヌサヤエンドウの種も買う。手持ちの種を全部収めるために、スチールの赤いケースを買う。カインズホームにいる間に腹が減ったので、駐 車場に出て、たこ焼きを買って食う。ソースの味がくどい。

 畑に戻り、キャベツの種を蒔く。畝の方向に沿って2列。3粒ずつ点蒔きし、藁を薄く敷き、水をやる。小墳と小墳の間のひとつの区画に蒔いたら暗くなった ので帰る。

 夕飯後、風呂に入り、4枠分のレッスン。レッスン後、「冬麒麟」という安い酒を買いにセブンイレブンへ。これも飲める。最近は「Creamy White」という安い酒を飲み続けたが、500ミリリットルで200円以下の酒が近頃はうまくなってきたような気がする。

 鴨志田穣・西原理恵子「もっと煮え煮え アジアパー伝」(講談社文庫)読む。アジア本と呼んでいるジャンルに関しては、俺は大変に甘い。ほとんど全部を 肯定してしまう。くだらねえ本もあるにはあるが、それでも評価は大変に甘くなる。ブックオフなんかに行くと、ついついアジア本を買う。いつも105円の コーナーで探す。「もっと煮え煮え アジアパー伝」は俺の評価の甘さなど屁にもしない。つまり、よい。この本は、西原のマンガもいいが、「文庫本あとが き」が壮絶だ。

 ある朝、腹がどうも張って気持ちが悪いなあと思っていると、レバーの匂いのげっぷが 出る。変だと思っていると急に吐き気がやってきた。
 レバー臭い息はひどくなってくる。
 「こりゃ、変だぞ」と思っていると急激に吐き気がして、台所へ走ってゆくと真っ赤な血が口からふき出した。
 これは明らかにおかしいと思い、今度は便意をもよおしたのでトイレに行くと、コールタールのような便がふき出した。
(略)
 十七歳から休む事なく飲み始め、海外生活をしてもやまず、中国大陸では "白酒" という度の強い酒を朝から飲っていた。
 いつしか手はふるえ、豆など小さな物は箸で持てなくなっていた。
「食堂静脈瘤です」
 医者から静かに言われたのは二年半前。
 とても危険な病気だそうで、二回やれば命はないと言われているそうだが、僕は七回やった。原因はもっぱら酒で、断酒すればほぼ間違いなく治るそうなのだ が、僕は酒をやめなかった。
(略)
 点滴の針を何本も刺し、ベッドにボーッと横になっていると、何度も入退院をくり返しているので何人ものナースがやってきてにこにこと笑っている。
 顔は満面に笑みを浮かべているが、誰か一人、小さな声で「バカ」と言った。
「バカ」か、心の中でずーっとその言葉が消えず、入院は二カ月にもなった。
(略)

やり残した事は数えきれないほどある。
父親として何もしていない。
不義理をした人に何のお返しもしていない。
まだ少しは命はあるだろう。
しなくてはいけないことはわかっている。
ただ、依存症の人、 "奈良漬け " には気をつけて下さいね。
 金田明年氏に感謝。

     二〇〇六年二月二〇日
           鴨志田穣

 これを書いて、そんなに時が過ぎないで、鴨志田穣は死んだのだ。レバーの匂いがリアルだ。肝臓が崩れていたのだろう。
 「奈良漬け」に気をつけろというのは、「アルコール依存症の人は」ということだ。
 淡々と書いている。
 淡々と書いて、鴨志田は死んだ。

10/10/16 03:28
 ブログの住所を以下に転記。ときどき書いているので、「ハリマオ」の読者の皆さんにご案内いたします。
 http://green.ap.teacup.com/koneko/

10/10/20 00:12
 奥村さんの友達に会いに東京へ行ってきた。もう一ト月くらい前のことになる。名前を書けば怒られるのかどうか、山根さんという人と新宿ゴールデン街で飲 んだ。
 新宿ゴールデン街に行く前に、青梅まで往復して、奥村さんの位牌に線香をあげてきた。コップを借りて、長野でできた日本酒を注ぎ、奥村さんの位牌のそば に置いてから、「真さんは、日本酒飲みましたっけ」と節さんに聞いたら、「日本酒は飲まなかったです」とのこと。俺は、奥村さんが死んでからも奥村さんを いじめているのかも、と思った。奥村真に比べたら、俺は圧倒的に無知だったし、今も無知のままだ。
 青梅から荻窪まで節さんと電車で帰る。奥村さんが一週間くらい家を空けて、東京のあちこちを飲み歩き、最期に家に帰る前に飲む店が阿佐ヶ谷にあったらし い。節さんがその店を知り、店の人と話して、奥村真がその店に来たら、連絡してもらうことにしてあったそうだ。そのことを真さんが知り、以後二度とその店 に行かなくなったそうだ。実に真さんだ。
 何を思って、奥村真は東京流れ者をやっていたのか。さまよっていたのか。
 猩々蠅を活字にすれば、少しは俺にもわかるかもしれない。
 山根さんからゴールデン街で奥村さんの高校時代の話を聞く。
 高校時代、サッカー部の仲間と一緒にうつった奥村真の写真をもらった。
 くそ生意気な顔である。
 ああ、太宰治かも、と思った。
 太宰治の顔はいい顔だ。サツマイモみたいに甘い顔だ。一脈通じる。奥村さんは、太宰が好きだったらしい。高校生の奥村真の顔は、太宰の顔の戦後版だ。と は言うものの、俺は太宰の写真は2つか3つしか知らない。
 山根さんによると、山根さんに「もう奥村君なんて大嫌い」と訴えた女生徒がいたそうだ。いまだに、高校生・奥村真君がその女生徒に何を言ったのかは謎だ そうだ。

 新宿に出かけて飲む10日ほど前に、山根さんに、「ハリマオ」に一財産5千円をいただいた。ここに記して、ご報告とするのだが、新宿では待ち合わせた喫 茶店のコーヒー代から飲み屋の酒代まで全部出してもらってしまった。マンガネになる。どうしよう。
 山根さんは、奥村真の位牌に線香をあげに行って、「ハリマオ」の奥村真追悼号を知ったのだと思いこんでいたが、そうではなかった。山根さんは「奥村真」 をキーワードにしてネットで検索し、京都の三月書房をみつけ、「ハリマオ」の2号を取り寄せ、私の住所を知り、手紙を下さったのだとわかった。
 「千代ちゃんは人に馬鹿にされると思う」という奥村真の発言のようなものは、高校生の奥村真はいくつも発していたらしい。サッカー少年たちの間に、それ は謎として残ったらしい、という話を山根さんから聞く。
 翌日、新宿から長野に帰り高速バスを降りて家に帰ったらじきに、女房が東京から高速バスでもうじき着くと娘に言われる。家に着いてすぐ、また高速バスの バス停まで行く。高速道路の壁の階段を下りてきた女房に、飲みたいからカッパ寿司に行けと言い、カッパ寿司で90円の寿司をつまんで飲む。運転手交替だか ら、女房は飲めない。飲んでいるうちに女房の話でわかったことがあった。
 山根さんに送ったメールにそのことを書いたので引用しておく。

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山根様

先日はいろいろありがとうございました。
厚かましくも、全部払ってもらってしまいました。
今度は是非、こちらに遊びにおいで下さい。

奥村さんの猩々蠅、整序を少しずつやっています。

うちの娘に奥村さんが、「千代ちゃんはいいこだ。だけど千代ちゃんは人に馬鹿にされると思う」と言った時の状況が判明しました。東京から帰って、うちの女 房から聞きました。

奥村さんと私が酒を飲んでいるところへ、娘がパジャマ姿で現れたので、奥村さんがふざけて、「千代ちゃんパンツ見せて」と言ったのだそうです。うちの娘 は、当時ツッパリをやっていたので、なんだこのじじいと思ったのか面白がってパジャマの下をずりさげてパンツを見せたのだそうです。

今日、畑でその情景を思って、何度も笑ってしまいました。
奥村さんもどぎもを抜かれたのかもしれません。
私はすっかり忘れていました。

根石吉久
10/10/ 3 Sun
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10/10/20 00:46

 19日のこと。
 起きて、疲れているのがわかったが、女房が「ウスヤキでいい?」と言うのに、「ウスヤキでいい」と答える。ウスヤキを食ってから、便所の発酵済みの液を エンジンを使ってタンクに汲み上げる。ドテソトへ。
 畑に着いて、少しおろおろした。何でおろおろしたのかはわからない。
 まず、ホウレンソウが無事であることを確かめる。次に、キャベツの芽が出ていないかスカートのように藁をめくる。出ていないのでつまらない。しょうがな いから、麦を蒔く予定の畝に便所の発酵済みの液をエンジンで撒く。10分で終わる。キャベツの種を点蒔きで、11箇所に蒔く。軽トラックの通路にする予定 の場所に実を付けている草をホーで土から離し、麦を蒔く予定の畝に乗せる。もう、実をつけた草を畝に乗せることに平気になった。草を畑に入れるのを毛嫌い するような根性だったから、これまでの日本の農業は駄目なのだ。
 種まきしたところに水をやる必要はないと、携帯から村田君に連絡をいれる。
 ドテソトから小屋畑へ。
 軽トラックの通路にニラが生えているので、畝に乗せる。通路一本分、草退治。通路にヒメオドリコソウやカラスノエンドウを生やしておくと、通路を歩く足 にからみつくので、通路を歩くのがおっくうになるから、ホーで退治する。疲れているので、放漫に作業する。ダイズがある一角に葉が黄色くなっているところ がある。そこのダイズをノコギリガマで根元から切り、隣の枯れ草を敷いた畝の上に放置する。しばらくすれば乾いて、莢を叩けるようになるだろう。ダイズを 切ったところに、隣の枯れ草の小墳を移す。下はいい土になっている。ここへムギを蒔こうと思う。
 キクイモ3株ほど掘り帰宅。英語のレッスンのない日はいい。いったん帰宅し、農機具、タンク、エンジンなどを軽トラックから降ろそうと思ったが、ビール を飲みたくなり、セブンイレブンへ。缶ビール一本だけ買い、再度帰宅。軽トラックのラジオを聞きながら、家の脇でぐずぐずとビールを飲む。すべて軽いもの ばかりだが、30分くらいかけて軽トラックに積んであるものを小屋に収める。タンクを収め、ビール飲む。ホーを収め、ビール飲む。エンジンを収め、ビール 飲む。ビニールホースを収め、ビール飲む。500ミリリットルを一口ずつ飲む。家に入るときは、ぐらぐらした。
 飯。ネット。Piggy さんに向けて「大風呂敷」に記事一本書く。

 今回、一財産の購読料をくださった方々の記録を掲載できません。山根さんからいただいた分だけご報告致します。

 さて、こんなもんで、5号になるか。





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