語学論

冠詞について

こだわってしまっている事 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月10日(土)19時02分35秒

前置詞、 of と定冠詞の関係について混乱しています。

定冠詞 the は「(話している者同志で暗黙の了解のある)あの、その」というイメージの他に、「(その種類のものの全体を指して)~というも の」という使い方もしますよね。例えば、辞書を引いてみると、The dog is a faithful animal. という例文があり、A dog is a faithful animal. または、 Dogs are faithful animals. も同意だが、最後の表現が最も口語的。とあります。ここまでは大丈夫です。私自身、使うなら、Dogs are faithful animals.だと思います。

でも、The dog is a faithful animal.が、「犬というものは、忠実な動物の一つである。」(あまりにも直訳ですが)が成立するなら、なぜ The love of nature ( The love of the nature ではなくて ) 、 in search of happiness ( in search of the happiness ではなくて)、 The chair is made of wood. ( The chair is made of the wood.ではなくて) なんでしょうか? 「~というもの」という使い方は、主語としてしか使えないのですか? of の後に the を使う事で、そこに余りにも意識が集中してしまうから?イタリア語だと、部分冠詞というものがあり,「~というものの一部」と言ったイメージで納得出来るのですが、英語に関してすっきりしません。

もちろん、「言語は生き物だから、論理的に説明出来ない事もある。成句としてそのまま覚えなさい。」と言われてしまえばそれまでなのですが、、、「そのまま覚えるってことは対処策であって、解決策ではないでショ。」と屁理屈をたたいている自分がいます、、、。

前置詞 of の後に来る名詞に、いつ定冠詞を付けていつ付けないのか、くだらない質問かもしれませんが、どなたか説明していただけると嬉しいです。


ミキさん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)00時43分14秒

「犬は忠実な動物である」の英訳に3種類ありどれも同じと書いてあったそうですが、私にはどれも少しづつニュアンスの違いが感じられます。

The dog is a faithful animal. 皆も良く知っている犬というものは...
A dog is a faithful animal. 犬はそれぞれどんな犬でも....
Dogs are faithful animals. 犬というのは一般的に...

>The love of nature ( The love of the nature ではなくて ) 、 in search of happiness ( in search of the happiness ではなくて)、

ミキさんのご質問に対する直接の答えにはなっていないかも知れませんが、「原則として」物質名詞、集合名詞、抽象名詞、固有名詞には冠詞はつけないことになっています。

私は今ふと

Dogs are a faithful animal.

でもいいのではないかと思いました。また恥を晒す羽目になりますが、もし私が英作文をさせられたらきっとそう書いていると思います。間違ってるでしょうか... ミキさん、脱線してすみません。どなたか教えて下さい。


ミキさん 小川さん 投稿者:村田晴彦 投稿日:2010年 4月11日(日)01時53分37秒

>the love of nature

私なりに考えてみました。
様々な love の形があり、今後私たちのまだ知らないloveの形が生まれるだろうけれど、love という言葉はそれらすべてを表すので、際限がない。
love of natureは、loveという言葉から見ると、natureに関してのloveという限定されたものになるので、冠詞がつく。

まとめるとこうなると思います。
love も nature も抽象名詞なので冠詞はつかない。
この場合は love を of nature が形容詞として限定しているので、冠詞がつく。


>Dogs are a faithful animal.
私も言うと思います。
これ、間違いなんですかね?
単に英語ネイティヴはこういう言い方をしないということなのか、それとも、まちがって受け取られる可能性がある言い方なのか。


小川さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月11日(日)02時38分56秒

早速ありがとうございます。

私の感覚としては、The dog is a faithful animal. は、後ろに But the cat is,,,と続きそうな感じ。Dogs are faithful animals. は、比較無しの一般論。A dog is a faithful animal. は、ピンと来ません。

「原則として」物質、集合、抽象、固有名詞には冠詞は付けないのですか、なるほど。

確かに、固有名詞には特別な場合を除き冠詞を付けない, 複数形にしない、というのは分かります。( 例えば Carl という人がいても、よ~~っぽど有名でない限り The Carl とは言わないし、A Carl はあり得ないし、たとえ Carl という名前の人が3人いても、There are three Carl. という事ですよね。)


物質、集合、抽象名詞の、water, fish, happiness,などには、普通は冠詞は付かないのですか。う~ん、、、。

ドイツ語ではいかがですか?イタリア語だと、L'acqua, Il pesce, La felicita と必ず冠詞が付くので、それでごちゃごちゃになっているのかもしれません。


ミキさん、村田さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)03時19分9秒

ミキさん

実際には "A Carl" はあり得ます。たとえば娘の留守中にボーイフレンドのCarlが会いに来たけれど、母親は彼を知らない。そういう場合、この母親は "A Carl came to see you." (「カールとか言う名前の人が会いに来たわよ」)と娘に言うでしょう。ただこの "a" の場合は [ei]と発音すると思います。

"There are three Carls."も言えます。

The Carlもあり得ると思います。学校に何人もカールという生徒がいた場合、「私達の知ってるカール」と言う意味で使うのではないでしょうか。

冠詞や複数のsが人名につくことは良くあります。a Hatoyama (鳩山一家の一人)、the Hatoyamas (鳩山一家)
など。

>ドイツ語ではいかがですか?イタリア語だと、L'acqua, Il pesce, La felicita と必ず冠詞が付くので、それでごちゃごちゃになっているのかもしれません。

ドイツ語もイタリア語と同じじゃないでしょうか。私のドイツ語は箸にも棒にもかからないような状態なので、確固たる自信はありませんが...

村田さん

>"Dogs are a faithful animal."

自信はないんですが、私はこちらの方が普通だと思うんですが。"Birds of a feather flock together" と同じ用法ですかね? ただ文法書に "Dogs are faithful animals." と例文があったというので、ずっと私が間違っているのかと....


村田さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月11日(日)03時33分26秒

普通なら冠詞の付かない抽象名詞の love であるが 、of nature が付いて限定されたので the が付いた、という事でしょうか。何となくイメージ出来てきた様な気もします。

今回の場合、the の付かない nature が特殊なのではなく、The の付いた love の方が特殊だったという事ですね。

普段冠詞の付かない様な名詞でも、他の言葉によってある程度の限定がされた時に the が付く、という感じでしょうか?



The dog is a faithful animal. を、イタリア語にして夫に聞いた所、

A dog is a faithful animal. は、文法的には正しいけど、全く意味のない文。
Dogs are faithful animals. は、まぁ、いいたいことはわかるけど、、、
一般論なら、自分だったら、The dog is a faithful animal. っていうね。

という事でした。でも、語学ときちんと勉強した訳ではないので、あくまで彼の主観です。

Dogs are a faithful animal. は、主語と目的語の数が合っていないので、イタリア語的には駄目だそうです。でも、本人は、出来れば一生英語に関わらず生きたい、という人なので、英語に関しては分かりません。


ミキさん、村田さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)03時38分53秒

>A dog is a faithful animal. は、文法的には正しいけど、全く意味のない文。

ご主人様にお言葉を返すようで申し訳ないのですが、この場合の "a" はanyと同じような意味を持つ様です。全く意味のない文ではないと思います。

さて、いろいろ探してみたら、"Dogs are a faithful animal." について投稿されているサイトがありました。英語についての疑問を先生に質問するサイトのようです。これも文法説明はなく、こういう方がナチュラルだろうという程度のようですが...

http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:3QqYnLoeDuwJ:www.usingenglish.com/forum/ask-teacher/2059-dogs.html+Dogs+are+a+faithful+animal.&cd=11&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

dogs は複数でも、種類として忠実な動物のひとつ= a faithful animal、ということでいいんじゃないでしょうか。


小川さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月11日(日)04時06分46秒

イタリア語と英語の差って結構あるんですね。

A Carl とか、Carls の様な使い方はイタリア語では駄目なんですけどねぇ。ふむふむ。

イタリア人にも英語が苦手な人が多い訳が分かってきた様な気がします。これじゃ、確かに混乱します。


教えていただいた記事、見てみました。なるほどなるほど。animal が種族というグループの概念を持てば、主語が複数で目的語が単数でも良いのですね。

こうやってみると、英語って、許容範囲の広い(村田さんは、「割とアバウトな」とおっしゃいましたが)言語なんですね。おもしろい。


"a" 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)04時08分18秒

いい加減なことを言ってはいけないと思い、いくつかの辞書にあたってみました。

総称的に「...というもの」「すべて...」any の弱い形であり、例文として、A dog is an animal. や A horse is an animal. などの例文が記載されています。

Any dog is an animal. Any horse is an animal. ということですね。


ミキさん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)04時14分16秒

私は英語をなが~い間勉強して来ましたが、やればやるほど難しくややこしくなって来るような気がします。

イタリア語はすこしだけかじったことがあるんですが、女性名詞・男性名詞・中性名詞は語尾で判断できますね。ドイツ語の名詞は女やら男やらニューハーフやら、さっぱりわけがわかりません。


村田さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月11日(日)04時16分53秒

Birds of a feather の a は "the same" という意味でしたね。

あ”~、もうすぐ夜明けです~~。

articles. たった2つで夜も眠れず...

でも勉強になりました。ミキさん、ありがとうございます。


小川さん 村田さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月11日(日)04時42分22秒

すっかり夜更かしさせてしまって、申し訳ありません。

シンプルで基本である筈の事ほど、掘り出すと泥沼にはまっていく気がします。さらっと流せればいいんでしょうけど、、、。

今度は不定冠詞に関して勉強してみます。これも奥が深そうですね。ハハハ(汗)。


ミキさんの冠詞の話題に誘われて 投稿者:吉 投稿日:2010年 4月12日(月)00時46分12秒

最近、週末が明けてこちらをのぞくと掲示板が動いているので、
追いかけるのがやっとです。

ミキさん、僕も冠詞は鬼門でミキさんがもったような同じ疑問を、
いまだに持っています。 私の友人は10歳から26歳まで
アメリカに住んでいた、日本人の皮をかぶったアメリカ人のような人ですが、
彼も冠詞がよくわからないと言っています。
僕には、彼が英語を自在に操れるように思えるのですが、
その彼も根っこは日本人なのだということだと思います。
根石さんが以前言っていましたが、「にじり寄る」以外に道はないのだと思います。

ちなみに、私のパソコンまわりの手近なところにおいてある本で、
冠詞について書かれた本が3冊ほどあります。 もっとどこかにあるはずですが、
つねに手元に置いてみれるようにしているだけで3冊です。

「THEがよくわかる本」ランガーメール編集部
「aとtheの物語」ランガーメール編集部
「わかりやすい 英語冠詞講義」石田秀雄著 大修館書店

おすすめしたいのは、ランガーメールからでた本です。
これは読みやすいです。
入れ替わり立ち替わり通勤電車の中で読んでいます。
冠詞はいまだにむずかしいです。

.....引用開始......................................
A lion is a strong animal.
Lions are strong animals.
こういう英語は幼児と話をするときのことばだ。
幼児と一緒に絵本を読んでいて一頭の強そうなライオンの絵があったら、
A lion is a strong animal. と言うだろう。
もし数頭のライオンが狩りをしている絵があったら、
Lions are strong animals. と言うだろう。

<中略>

ところが簡単な英語でも、
Cats are solitary animals. (猫は非居住性の動物です。)
というような内容は大人向けの話なので、
こういう言い方を幼児にはしないので、a よりは複数形の
方がバランスがいい。(ここのところは、ひらがな文字と
漢字まじり文の感覚)。

<中略>

大人の内容でも、もちろん a が用いられる。
一つで考える方が理解しやすい場合は複数形より単数の方が一般的だ。

A mule is a cross between a horse and an ass.
A mouse eats far more in propotion to its size than a blue whale.

「aとtheの物語」ランガーメール編集部 22ページより
.....引用終わり......................................

上の文章から考えてみると、、
A dog is a faithful animal.
単数で書かれたこれ↑などは幼児向けらしいと考えると、
Dogs are faithful animals.
こっちの方が大人向けの結構一般的な表現になるのかもしれません。

ただ、ご主人がおっしゃるように一般論ならば、
The dog is a faithful animal.  この表現が良いかと思います。
これは仮想象のdogに出てきてもらってジェネラライズする表現ですね。
犬のイデアに出てきてもらって表現しているのだと思います。

The tomato is a vegetable.

という表現もトマトのイデアに出てきてもらって表現されていますが、
こういう書き方は、理科の教科書などにはよく出てくるらしいです。
「aとtheの物語」ランガーメール編集部 28ページより


ああ、、遅くなったのでもう寝ます。 くり返しますが、
紹介した本で、特にランガーメール編集部のものは、超おすすめ。
冠詞に関する本は、いろいろ読みまくっていますが、
僕にとってはこの2冊が一番かな、、。


ミキさん 小川さん 投稿者:村田晴彦 投稿日:2010年 4月12日(月)00時47分59秒

昨晩こんなに議論がされていたとは…。
今朝は朝早く家を出る用事が会って、掲示板を見ることができたのは今になってです。
すっかり出遅れてしまいました。

ミキさん

>普段冠詞の付かない様な名詞でも、他の言葉によってある程度の限定がされた時に the が付く、という感じでしょうか?

そういうことだと思います。

>村田さんは、「割とアバウトな」とおっしゃいましたが

ラテン系の言語やドイツ語みたいに文法がかっちりしておらず、例外が多い、という言い方したと思います。


小川さん

a Carl, a Hatoyama

という言い方に関連して、

You will be a Edison in the future.

というのもありますよね。

固有名詞に不定詞がつくと一般名詞化してしまうのがおもしろいです。

抽象名詞と固有名詞に冠詞がついた時の意味あいは、イメージ作ることにとても強い関連があると思いました。


村田さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月12日(月)05時08分48秒

「ラテン語系の言語やドイツ語みたいに文法がかっちりしておらず、例外が多い」でしたか。

初めてのレッスンで、ものすごく緊張し、記憶もあやふやでした。すみません、、、。

今週の土曜日もまたよろしくお願い致します。


吉さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月12日(月)05時18分27秒

ランガーメールの本、早速、日本から送ってもらう本リストに入れさせていただきます。ありがとうございます。

にじり寄って、にじり寄って、ですね。道は長いなぁ、、、。


みなさんへ 冠詞について 投稿者:吉 投稿日:2010年 4月12日(月)06時09分57秒

僕は冠詞がすごい苦手で、実は質問されると答えられないことが多いのです。

「右手を使って」という意味で with a right hand と最近も書きました。
これを英語ネイティブが読むと、
「君には右手が沢山あって、そのうちのひとつの右手」となるらしいのです。
僕には、この感覚がちっともわかりません。  無意識には、働かないのです。
ああ、、もう行かなきゃ。


吉さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月12日(月)08時12分51秒

さっそく私もランガーメールの本をご紹介下さってありがとうございます。購入しました。ランガーメールのものではありませんが「aとthe の底力」という本があったので、ついでにそれも購入しました。

「金輪際、英語なんて辞めたる!」と思った3年前、英語関係の書物や教材は友人知人に譲り、残りのほとんどは「あの」ブックオフに二束三文で売り払ってしまい、す~っきりした私の本棚には絵付け用の白磁が並んでいるのですが...

また英語関係の本が増えて行きそうです~~~


村田さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月12日(月)09時11分30秒

>昨晩こんなに議論がされていたとは…。

好奇心がむくむくと涌いて来て、寝るのも忘れて辞書を引きネットを検索し... 楽しかったですよ。とても。

"a" のような単語こそ、しっかりとイメージで捕まえておかんといけんねぇ、と自分に言い聞かせています。またイメージで捉えると同時に、言葉で説明出来る様に準備しておくこともコーチにとっては大切なことだと思いました。

>ラテン系の言語やドイツ語みたいに文法がかっちりしておらず、例外が多い、という言い方したと思います。

ドイツ語のことを偉そうに言える筋合いではないんですが、ほんと英語の方がややこしいと思います。がっちりと固めていた文法が、海を渡っている内にぼよんぼよんにふやけて来たのかという感じです。可算名詞の単数には "a" を付けるなどという規則もあってないようなもので、「え、何でもありやないかい」と突っ込みたくなるくらいです。

中学時代に "a" は「ひとつの」と一つ覚えにしていたことが、英語を勉強するに従って、どんどん例外が増えて行き、やればやるほどややこしくなって来ます。

「近松ってどういう作家?」「うん、まあ、シェークスピアみたいなもん」と言う場合は、きっと a Shakespear ですね。村田さんのEdisonの例と同じです。この場合の "a" は、「いわゆるひとつの」ですか。

英単語を日本語に当てはめて覚えるのには限界がありますね。やはりイメージ核受肉が肝心だと思いました。

>抽象名詞と固有名詞に冠詞がついた時の意味あいは、イメージ作ることにとても強い関連があると思いました。

私もそう思います。「意味」じゃなくて「意味合い」ですね。


小川さんへ 投稿者:吉 投稿日:2010年 4月13日(火)21時45分37秒

先日は本を紹介できた良かったです。
私、思うんですけどね、、冠詞について書かれた本を読む時は、
冠詞がともなっている名詞が、(あるいは無冠詞の名詞が)
可算名詞なのか不加算名詞なのか、そこに注目していくことで、
冠詞の理解がすすむような気がしております。

一週間集中して、これは可算名詞、、、こっちは不可算名詞と、、
ペーパーバックの文章にでてくる名詞を色ペンで分類わけしていくことを、
やってみたことがあります。
それをやった後で、冠詞について書かれた本を読みなおすと
(本から)受け取れるものが大きくなったなと感じました。

冠詞、冠詞と私は言っていましたが、冠詞の問題は、可算名詞と
不加算名詞が大きく関わっています。

話しは変わりますが、僕は文法書に書いてある「抽象名詞」だとか
「集合名詞」だとか「物質名詞」だとかっていう言葉が、
よくわからなかったということがあって、えらく苦労したような気がします。
今も苦労しています。

ただ、苦労ばかりでもありません。
冠詞や可算名詞や不加算名詞をやっていると、
英語圏に住む人達のものの考え方といいましょうか、、
彼らのものの見方といいましょうか、、、、
そういうものを感じることができて面白いです。
(前に根石さんが書いた無冠詞のGodなんかは良い例ですね)

冠詞に関するいろんな本、いろんな例文に触れて、(冠詞をいろんな角度から眺めて)、
コアイメージをつかみに行っている最中です。
一緒に学びあがらせてください。

死ぬ前には、冠詞を少しは理解した気になって逝きたいと思っています(^^)


冠詞について。。。ミキさんの質問に反応して、、 投稿者:吉 投稿日:2010年 4月13日(火)23時29分56秒

<< ミキさんの質問に反応して >>

> 前置詞of と定冠詞の関係について混乱しています。

ofは、前置詞の中でも僕が一番難しいと感じているやつです、、。
でも、それはまた今度のはなし、、、、。 今回の混乱は、ofと定冠詞の関係ではなく、
定冠詞と可算名詞/不可算名詞の関係だと思っているんですよ。 (*^^)

> でも、The dog is a faithful animal. が成立するなら、
> なぜThe love of nature ( The love of the nature ではなくて ) 、
> in search of happiness ( in search of the happiness ではなくて)、
> The chair is made of wood. ( The chair is made of the wood.ではなくて) なんでしょうか?

ああ、、このあたりは僕もまったく同じような疑問をもっています。
このあたりの質問をネイティブにしても、
It doesn't sound right. (なんか違うんだよねぇ)程度の返事しかもらえません(笑)。
ほんとです。

これから書くことは、(冠詞関連の本を読んで)僕というフィルターを通して
(僕の中で)抽出されたものです。 あんまりザックリと書きすぎて、
知識ある人達に怒られちゃうかもしれませんが、
なるべく簡単に書いてみたいと思います。 上手く伝えられるかな~~? 心配…o(;-_-;)o

<< 可算名詞 >> 数えられる名詞
> でも、The dog is a faithful animal.
この場合の 'dog' は可算名詞ですね。 「犬は忠実な生き物」と表現する場合、
(小川さんが書いてくれていたのかな) Dogs are faithful animals. と、
複数にしちゃうのが一般的とよく本に書いてあります。
この文章が一般的かどうかはおいといて、なぜ複数にするのか考えてみます。

これは僕の考えですが、可算名詞を漠然とした複数にすることで(集合体にしてしまうことで)
'dog'をつかみどころのないイメージにしてしまうのだろうと、僕は勝手な解釈をしています。
はい、、漠然とした複数形は、「つかみどころがない」って感じが、
ポイントなんじゃないかと(私は)思っているのです。

漠然とした複数 → つかみどころがない → 抽象的 → 多くの人と共有できる概念

ダハハハ、、こういう事を書いている本は見当たらないんですが、
例えば、漠然とした複数形の dogs は、「家具類」という(つかみどころのない)集合体を
想起させる furniture という単語とどことなく似ている気がいたします。

しかし、多くの人と共有できる概念を想起させるのに、毎回複数形で話をするのでは不便です。
そこで「イデア」に登場してもらいます。 (この「イデア」という言葉の使い方は、
僕のオリジナルになるんじゃないかと思います。) 簡単に説明すると、
僕が「馬ってわかる?」と訊いた時、これを読んでいる皆さんの頭の中に、
「馬?、、ああ、馬ね、、わかるわかる」と、霞のような馬のイメージが頭の中に出てくるかと思います。
それが「イデア」です(爆)。 もうちょっと例を書いてみます。

具体的に目に見えているクジラを指さして、
Don't kill the whale! と言った場合は、「そのクジラを殺さないで!」となりますが、
最近ニュースに登場した活動団体が世界に向けて Don't kill the whale!
「クジラを殺すな~」と、怒鳴っている場合は、クジラのイデアが大活躍しています。
the whale と聞いて 「クジラ?、、ああ、クジラね、」となるわけです。
この場合のthe whale は「イデア」ですから、「そのクジラ」とは、訳しません。

The dog is a faithful animal. (犬って生き物は人間に忠実だね~)
「その犬」ではありません。 共有概念の(イデアの)犬

The tomato is a vegetable. (トマトって野菜なんだよ~)
「そのトマト」ではありません。 共有概念の(イデアの)トマト

先日、The tomato is a vegetable. の このトマトは「イデア」だと書きましたが、
そういうことです。 Don't kill whales. のように、名詞を複数形にしてぼかさなくても、
(文脈や単語にもよりますが)可算名詞の単数形にtheをつけることで、
他の人と共有できる概念(イデア)になります。 これは、非常に便利!


<< 不可算名詞 >> 数えられない名詞
ここまでは、可算名詞につてい書いてみました。(毎回、まわりくどい説明でごめんなさい。)
次に不加算名詞に注目してみます。

ミキさんが紹介した例文の、nature, happiness, wood は、不可算名詞ですね。
これらの語は、すでにそのままで抽象的な(つかみどころのない)イデアのような状態です(笑)。
いや、、笑っている場合ではなくて、実はこの「すでにイデアの状態」ってとこが、
ポイントだと思っているんですよ。 このつかみどころのないイメージにtheをつけると
逆に限定的に(具体的に?)なってしまうのです。 ( ̄□ ̄;) なんと、、。
不可算名詞で有名どころのwaterに登場してもらいます。

We have to drink water to live. (我々は生きるために水を飲まなければならない)
この場合のwater は、飲み水の「イデア」です。(飲み水ってわかりますか?→ のみ水?、、ああ、わかるわかる)

で、、試しに、このwaterという不加算名詞にtheをつけてみます。 すると、、
We have to drink the water to live.
我々は、生きるために「その水」を飲まなければならない。 となります。
これは無人島に仲間と漂流して、普通だったら絶対口にしないような
泥まじりの水を指さし、We have to drink the water to live. と言えそうです。
これは重要例文かも、、 ((φ( ̄Д ̄ )メモメモ

> なぜThe love of nature ( The love of the nature ではなくて ) 、

なんでこの場合theがつかないのかは、
We drink water. の waterに the がつかないのと同じ理由と思うのですが、
ちょっとここで脱線させてください。

<< a と the について >>
a はもともとは、one という形容詞が簡略化されたものなのに対して、
the は、that という形容詞が簡略化されたものと聞いたことがあります。

ですから、不定冠詞のaには、もともとはoneという可算名詞の数量感を想い起こさせる
名残りがあるので、数えられない(つかみどころのない)不可算名詞には、冠詞のaを、
つけることができません。 しかし、定冠詞のtheが、もともとはthatだったと考えると、
これは可算名詞にも不可算名詞にもつけることができます。  なんと! ( ̄。 ̄)ホーーォ。
知っている人は多いでしょうが、このことに改めて気付いておくことは重要だと思います。

そんなわけで、、、。 う~~ん。 ちょっとダーティーなやり方ですが、(笑)
(毎回うまくいくわけではないのですが)、なんでここは無冠詞?という
今回のミキさんのような疑問がおこった場合、僕はthatをつけてみることにしています。
thatをつけることで、イデアの状態の不可算名詞に無理やり限定範囲を設けてしまうっていうのかな~?
ちょっとやってみましょう。

The love of nature を The love of (that) nature にしてみます。
どうでしょうか?  どこのnatureって聞きたくなりませんか?
that をつけることで不自然に感じれば、限定はしない方が良いということだと思います。
多くの人と共有できるイメージの(イデアの)natureのままでよければ無冠詞です。

この辺りの考え方は、Three pieces of furniture と似ているような気がいたします。
この場合のfurnitureは、「家具類」という(イデアの)furnitureなので無冠詞です。
しかし、Three pieces of furniture in her bedroom のように、
in her bedroom という範囲を限定される語がついた場合はどうでしょう?

Three pieces of (that) furniture in her bedroom とやってみて、
これで意味がなんとな~~くしっくりくると思えば、
Three pieces of (the) furniture in her bedroom もありえるのだろうな~と、
そういう解釈を(私は)しております。(この場合、僕はつけないと思いますが、
theをつける人は絶対いると思います。)

in search of happiness も同じ。
上でやってみたように、that という限定する形容詞をつけてみます。

in search of (that) happiness
どうでしょうか? 何か変な感じがしませんか? (僕はします。)
やはりここは共有概念の(イデアの)happinessのままで良いと思うのです。

しかし、happinessの範囲をもう少し限定して、
in search of (that) happiness we once lost
とやると(僕には)シックリくる感じがします。 (しませんか?)
これはシックリくるので、in search of the happiness we once lost とやって、
問題ないと思うのです。 (この場合、僕は確実にtheをつけると思います。)

The chair is made of wood. も試してみます。
The chair is made of (that) wood. とやると、どのwood?って感じがしますね。
ちょっと唐突で変な感じです。 しかし、
The chair is made of (the) wood he brought back. だとシックリくる気がします。
この場合は、of the wood は、ありえるんじゃないかと思うのです。 どうでしょう?

(ミキさん)
> 普段冠詞の付かない様な名詞でも、
> 他の言葉によってある程度の限定がされた時に
> the が付く、という感じでしょうか?

(村田さん)
> そういうことだと思います。

(僕)
そういうことだと思います(笑)。

すみません、「~と思います」「~のような気がいたします」と僕が書いていることに、
気づいていただけますでしょうか。  いろいろとだらだら書きましたが、
冠詞や数量感に関しては、これでいいのか?と不安だらけなのです。
これでOKだろうと思った作文をネイティブにチェックしてもらうと、
必ず修正をくわえられのが冠詞ですから、実は全然自信がありません。

それでも強引に <<まとめ>>
○ 漠然とした複数の数量感 → つかみどころがない → 抽象的 → 多くの人と共有できる概念
○ (文脈によるが)可算名詞の単数形にtheをつけてイデア化 (the dog, the whale, the tomato など)
○ 不可算名詞は、無冠詞ですでにイデアの状態 (逆にtheをつけると範囲が限定される)
○ 冠詞のa は、もともとはone だった。 だから可算名詞にしかつかない。
○ the は、形容詞のthat みたいなもんだったから可算名詞にも不可算名詞にもつけられる

ふ~~~、書いたな~~。 自分でもよくつかめていない冠詞について言語化するってのは、
勇気のいることです。
冠詞について疑問を持ったことのある人に、何か少しでも伝わることがあったら嬉しく思います。
なるべく易しく伝わるように努力してみたつもりです。 こんな説明でどうでしょう。→ミキさん
皆様、間違いご指摘がありましたらお願いいたします。
長い文章につきあってくださいまして、ありがとうございました。


僕は「イデア」という言葉を使うようになってから、
多少は冠詞の理解が進むようになったような気がいたします。


吉さん 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月13日(火)23時52分46秒

ご紹介下さったランガーメール編集部の本が届くのを楽しみに待っているところです。

>一週間集中して、これは可算名詞、、、こっちは不可算名詞と、、
ペーパーバッグの文章にでてくる名詞を色ペンで分類わけしていくことを、
やってみたことがあります。

面白い試みですね。私もこういうシラミつぶしな作業が大好きなので、大変興味を持ち、時間が出来たら私もちょっと試してみたくなりました。

>冠詞、冠詞と私は言っていましたが、冠詞の問題は、可算名詞と
不加算名詞が大きく関わっています。

今日たまたま読んでいた英文の中に"head" (理事長・党首)が無冠詞で出て来ました。president やらking など、役職や地位を示す名詞は可算名詞でも無冠詞になることが多いですね。こんなのはどうでしょうか。

可算名詞・不可算名詞と冠詞の関わりについての吉さんのご見解にも大変興味があります。また機会があればお聞かせ下さい。

>僕は文法書に書いてある「抽象名詞」だとか
「集合名詞」だとか「物質名詞」だとかっていう言葉が、
よくわからなかったということがあって、えらく苦労したような気がします。

文法用語というのはめんどくさくて解りにくいです。もっと簡単な言い方があれば学習者にもわかりやすいんでしょうが、用語だとか定義だとかはなければないで、説明が長々しくややこしく複雑になるし、ほんとにやっかいです。
ミキさんに説明した折、もっと平易に書き換えるべきだったかも知れませんが、それがかえって失礼になるかも知れず、判断が難しいです。

ただミキさんだけではなく、大風呂敷を読んでおられるどなたにも解るように書くべきだったと反省しています。

>一緒に学びあがらせてください。

こちらこそよろしくお願い致します。

>死ぬ前には、冠詞を少しは理解した気になって逝きたいと思っています(^^)

私は先があまりないので急がねばなりませぬ!(爆)


夕べも冠詞をしつこく監視 m(__)m 投稿者:小川 投稿日:2010年 4月14日(水)08時22分45秒

「a と the の底力」という本がきのうアマゾンより届きました。今朝ちょろっとページをめくって読んでみて、吉さんの説明と通ずるところがあったので、ちょっと抜粋しておきます。

著者は名詞(モノ)をカタチとリンカクというキーワードで説明しようとしています。

<抜粋>
カタチ(形):名詞には、数えられる場合(可算名詞)と数えられない場合(不可算名詞)がありますが、これはもののカタチ(形)と関係があります。カタチのあるものは数えられますが、water や love のようなカタチのないものは数えられません。

リンカク(輪郭):カタチのあるものは輪郭(リンカク)を描き出します。たとえば、自動車に後ろから光を当てると、全体は黒く見え、リンカクだけがくっきりと浮かび上がります。.... このリンカクがa/anをつけるときの基準になります。 a car という表現からは自動車のリンカクが思い浮かびます。しかし、water や love にはカタチがないので、リンカクを思い浮かべることはできません。一方、カタチあるモノでも、いくつかを同時に思い浮かべる場合(複数の場合)は、一筆書きでなぞれるような「リンカク」は現れてきません。
<抜粋終り>

ははぁ、なあるほどぉ。これだと可算名詞と不可算名詞のイメージが捉え易くなりますね。waterは不可算名詞でも、リンカクを与えられると数えられるようになります。同じカタチのグラスにお水を入れればいいんですね。"Two waters, please." もOKではないですか。リンカクを与えられれば、waters(海域) と複数形に出来ますし。

こういうイメージで理解していれば、冠詞も大して怖くはないぞ、

って、やっぱり手強いですね。


吉さん 投稿者:ミキ 投稿日:2010年 4月15日(木)01時45分40秒

あ~~、わかったかも!!という気分です。で、実際に使うとなるとまたわからなくなるんでしょうけど、、、。何度も見直しながら、少しずつ感覚を染み込ませていきたいです。

ありがとうございました。

語学学習って禁煙みたいですね。結局は自分自身の努力の問題なんでしょうけど、誰にアドバイスを求めるか?

禁煙の方法について、「今こんな方法が流行ってるよ」なんて言うのは真剣に禁煙する気のない人だろうし、煙草を吸わない人に聞いてもかえって「なんでやめられないの?」なんて言われるだろうし(私はそう言うほうです)。一番良いのは、「苦労して禁煙に成功し、また吸い出さない様に努力を続けている人」に聞く事なんじゃないかと。

つまり、語学学習でも、「今こんなのが流行ってま~す」なんて言う教師やスクールでは駄目、解らない事が解らないネイティヴでも駄目、やはり、試行錯誤の末に習得してそれを持続する為の努力をしている人に習いつつ、自分で頑張る。

あまり上手く説明出来ませんが、、、。


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